おせち料理に入っている赤い粒の「いくら」には、どのような意味があるのでしょうか。数の子と同じ魚卵なので、両者の違いが気になる人もいるでしょう。
おせちのいくらには、一般に「子孫繁栄」の願いが込められています。小さな卵が数多く集まっている様子を、子どもや家族が増え、家系が代々続いていく姿に見立てたものです。
ただし、いくらはすべてのおせちに共通して入る食材ではありません。この記事では、いくらが子孫繁栄の象徴とされる理由、数の子との共通点と違い、いくらが入っていない場合の考え方をわかりやすく解説します。
先に結論
- いくらには、一般に子孫繁栄の願いが込められています。
- 数の子にも同じ願いがありますが、原料となる魚や卵の形、おせちでの位置づけが異なります。
- いくらが入っていないおせちでも、縁起が悪くなるわけではありません。
| 確認したいこと | 結論 |
|---|---|
| いくらに込められた意味 | 子孫繁栄 |
| 子孫繁栄とされる理由 | 多数の卵を、家族や家系が続く姿に見立てているため |
| 数の子との共通点 | どちらも魚卵で、子孫繁栄を願う食材とされている |
| 数の子との主な違い | 原料となる魚、卵の形、おせちでの位置づけが異なる |
| 必ず入れなければならないか | 必須ではなく、家庭や地域、おせち商品によって異なる |
いくら以外の料理に込められた願いは、【おせち料理の意味一覧】定番の具材・由来・願いをわかりやすく解説でまとめています。
おせちのいくらの意味は「子孫繁栄」

おせち料理のいくらは、一般に子孫繁栄を願う縁起物とされています。
子孫繁栄とは、子どもや孫などの次の世代に恵まれ、家族や家系が末永く続いていくことです。新しい年を迎える正月に、家族の将来や幸せを願う意味で食べられます。
多くの卵を家族や家系の繁栄に見立てている
いくらは、一粒ずつに分かれた小さな魚卵が数多く集まっている食材です。
その見た目から、たくさんの卵を新しい命の象徴と捉え、家族が増えて家系が代々続くことへの願いが込められたと説明されています。
おせち料理では、食材の名前、色、形、生態などを、正月にふさわしい願いへ結びつけることがあります。いくらの場合は、魚卵の数の多さが子孫繁栄につながっています。
なお、これは縁起に込められた願いであり、いくらを食べることで実際の結果が約束されるという意味ではありません。
子どもには簡単な言葉で説明できる
「子孫繁栄」という言葉は、小さな子どもには少し難しいかもしれません。次のように言い換えると伝わりやすくなります。
いくらには小さな卵がたくさんあるので、「家族が増えて、みんなが元気に暮らせますように」という願いが込められているよ。
いくらの粒を見せながら説明すると、食材の形と願いの関係を理解しやすくなります。
いくらがおせちに使われる理由
いくらがおせちに使われる主な理由は、魚卵が多くの新しい命を連想させることです。
お正月は、新しい一年の健康や幸福、家族の繁栄を願う節目です。そのため、数多くの卵を持ついくらは、子孫繁栄への願いを表す食材として取り入れられています。
魚卵が新しい命を連想させる
卵は、これから生まれる命につながるものです。なかでも、いくらは小さな卵が数多く並んでいるため、子どもや孫に恵まれ、家族がにぎやかに続いていく姿を連想しやすい食材です。
この考え方は、同じ魚卵である数の子にも共通しています。どちらも、卵の数の多さから子孫繁栄を願うおせち料理として扱われます。
いくらはすべてのおせちに共通する必須料理ではない
いくらは縁起のよい食材ですが、すべての家庭や地域で昔から共通して用意されてきた料理とは限りません。
伝統的なおせちの祝い肴として広く知られている数の子に対し、いくらは海鮮を多く使ったおせちや、彩りを重視した現代のおせちなどで見かけることがあります。
おせちの中身は、家庭の習慣、地域、予算、食べる人の好み、市販商品の献立によって変わります。いくらが入っていないからといって、縁起の悪いおせちになるわけではありません。
いくらと数の子の意味は同じ?共通点と違い

いくらと数の子には、どちらも子孫繁栄を願う意味があります。
ただし、同じ魚卵であっても、原料となる魚や卵の形、おせち料理の中での位置づけは異なります。
比較のポイント
子孫繁栄という願いに優劣はありません。いくらと数の子を比べるときは、意味の違いではなく、原料となる魚、卵の形、伝統的なおせちでの位置づけに注目すると整理しやすくなります。
| 比較項目 | いくら | 数の子 |
|---|---|---|
| 込められた主な願い | 子孫繁栄 | 子孫繁栄 |
| 原料となる魚 | 一般にサケ科魚類 | ニシン |
| 卵の形 | 一粒ずつに分かれている | 多数の卵がまとまっている |
| 縁起の理由 | 多数の卵を、家族や家系が続く姿に見立てる | 多数の卵を、子どもや子孫に恵まれる姿に見立てる |
| おせちでの位置づけ | 家庭や商品によって入る場合がある | 伝統的な祝い肴の一つとして知られる |
共通点は多くの卵から子孫繁栄を願うこと
いくらと数の子は、いずれも一つの魚から多くの卵が得られる魚卵です。
そのため、どちらも「子どもや孫に恵まれますように」「家族が末永く栄えますように」という願いにつながっています。
子孫繁栄という意味だけを比べると、いくらと数の子に大きな優劣はありません。どちらが縁起のよい食材かを競うものではなく、同じ願いを異なる魚卵で表していると考えるとわかりやすいでしょう。
違いは原料となる魚・形・伝統的な位置づけ
いくらは、一般にサケ科魚類の卵を一粒ずつに分けたものです。一方、数の子はニシンの卵で、多数の卵がまとまった形をしています。
また、数の子は黒豆や田作りと並ぶ伝統的な祝い肴として知られています。いくらも子孫繁栄の縁起物とされますが、おせちに入るかどうかは家庭や商品によって異なります。
数の子の名前の由来や、祝い肴として食べられる理由については、【おせちの数の子の意味】子孫繁栄を願う由来をわかりやすく解説で詳しく解説しています。
おせちのいくらは魚の名前?何の卵?
「いくら」は魚そのものの名前ではなく、魚の卵を加工した食品の名前です。
一般には、サケやマスなどサケ科魚類の卵を卵巣膜から外し、一粒ずつに分けたものをいくらと呼びます。
いくらと数の子はどちらも魚卵ですが、原料となる魚は異なります。
- いくら:一般にサケ科魚類の卵
- 数の子:ニシンの卵
市販のおせちに使われているいくらの原料魚や産地は、商品によって異なる場合があります。原料を重視して選ぶ場合は、商品ページや食品表示の原材料欄を確認しましょう。
いくらと筋子は卵のほぐし方が異なる
いくらと筋子は、どちらもサケ科魚類の卵を指す言葉として使われますが、一般的には卵の状態が異なります。
- いくら:卵を包む膜から外し、一粒ずつに分けたもの
- 筋子:卵が膜に包まれ、まとまった状態のもの
おせちでは、一粒ずつ盛り付けやすく、鮮やかな見た目を持ついくらが使われることがあります。ただし、いくらの盛り付け方や味付けは商品や家庭によって異なります。
いくらが入っていないおせちでも問題ない

おせちにいくらが入っていなくても、縁起が悪くなるわけではありません。
おせち料理には全国で共通する決まった一種類の献立があるわけではなく、地域や家庭によって使う食材が異なります。市販のおせちも、和風、洋風、海鮮中心など、商品ごとに内容が変わります。
おせちを選ぶときの確認
- 魚卵が苦手な人がいる場合は、いくらの有無を確認する
- 子孫繁栄の意味を重視する場合は、数の子も選択肢にする
- 原料魚や産地を重視する場合は、商品ページや食品表示を確認する
おせちの中身は家庭や地域、商品によって異なる
おせち料理は、家族の好みや地域の食文化に合わせて用意できます。魚卵が苦手な人がいる場合や、別の料理で子孫繁栄の願いを表したい場合に、いくらを入れない選択をしても問題ありません。
子孫繁栄の意味を重視するなら数の子を選ぶ方法もあります。一方、いくらと数の子を両方入れ、同じ願いを持つ食材として楽しむこともできます。
海の幸でも食材ごとに込められた願いが違う
おせちに使われる海の幸には、いくらや数の子以外にも、それぞれ異なる願いが込められています。
たとえば、えびは長いひげや腰が曲がった姿を長生きした人に見立て、長寿を願う食材とされています。詳しい意味は、【おせちのえびの意味】長寿を願う理由や由来をわかりやすく解説をご覧ください。
一つの料理が入っているかどうかだけで判断せず、家族が願いたいことや食べやすさに合わせておせちの中身を選ぶことが大切です。
まとめ|おせちのいくらには家族の繁栄を願う意味がある
おせちのいくらには、一般に子孫繁栄の願いが込められています。
小さな卵が数多く集まっていることから、子どもや孫に恵まれ、家族や家系が代々続いていく姿に見立てたものです。
数の子にも同じ子孫繁栄の意味がありますが、両者には次の違いがあります。
- いくらは一般にサケ科魚類の卵、数の子はニシンの卵
- いくらは一粒ずつ分かれ、数の子は多数の卵がまとまっている
- 数の子は伝統的な祝い肴として知られ、いくらは家庭や商品によって使われる
いくらは縁起のよい食材ですが、おせちに欠かせない食材というわけではありません。家族の好みや食文化に合わせて、無理なく新年の食卓へ取り入れましょう。
ほかのおせち料理に込められた願いを確認したい人は、次の記事も参考にしてください。
いくら入りを含めて通販おせちを探したい場合は、通販おせちの比較・選び方もご確認ください。


コメント