アブラガニとタラバガニは見た目がよく似ていますが、同じ種類ではありません。「安いタラバガニを見つけたけれど、アブラガニではないか」「味や値段はどれくらい違うのか」と気になる人も多いでしょう。
見分けるときに特に確認しやすいのは、甲羅中央部の突起と脚の裏側です。一般的には、甲羅中央部の突起がタラバガニは6つ、アブラガニは4つで、タラバガニは脚の裏側にも色素があるのに対し、アブラガニは脚の裏側が白っぽく見えます。
ただし、個体差や商品の加工状態によって見た目だけでは判断しにくい場合があります。通販では写真だけで決めつけず、商品名や名称、原材料名などの表示を確認することが大切です。
先に選び方をまとめると、タラバガニという種類そのものや知名度を重視するならタラバガニ、価格を抑えながら太い脚の食べ応えを楽しみたいならアブラガニも選択肢になります。アブラガニ自体が「偽物」というわけではありません。

先に結論
- 姿なら、まず甲羅中央部の突起を確認する
- 脚だけなら、脚の裏側の色も判断材料にする
- むき身や通販商品は、見た目より種類名などの表示を重視する
- 知名度重視ならタラバガニ、価格とのバランス重視ならアブラガニも候補になる
| 比較項目 | タラバガニ | アブラガニ |
|---|---|---|
| 種類 | タラバガニ | アブラガニ |
| 甲羅中央部の突起 | 一般的に6つ | 一般的に4つ |
| 脚の裏側 | 色素が見られる | 色素が少なく白っぽい |
| 味・食感 | 太い身と弾力のある食感を楽しみやすい | よく似ているが、ややあっさりしていると評されることがある |
| 値段 | 比較的高めになりやすい | タラバガニより抑えられることが多い |
| 向いている人 | 知名度やタラバガニそのものを重視したい人 | 価格と食べ応えのバランスを重視したい人 |
ここから、見分け方、味や食感、値段の違いを順番に詳しく見ていきます。
アブラガニとタラバガニはよく似ているが別の種類

アブラガニとタラバガニは、大きな体と太い脚を持ち、外見もよく似ています。そのため、姿を見ただけでは違いが分かりにくいことがあります。
どちらも一般的なカニとは体の構造に違いがあり、タラバガニは生物分類上ではヤドカリに近い仲間です。アブラガニもタラバガニと近い仲間ですが、標準和名でもそれぞれ「タラバガニ」「アブラガニ」と分けられている別の種類です。
タラバガニがなぜヤドカリの仲間とされるのかについては、分類や脚の構造まで含めて以下の記事で詳しく解説しています。
アブラガニとタラバガニの見分け方

見分けるポイントはいくつかありますが、すべてを同じ重要度で見る必要はありません。
姿の状態なら甲羅中央部の突起を確認し、脚しかない商品では脚の裏側を確認するのが分かりやすい方法です。ただし、見た目だけで判断が難しい商品は、最終的に表示を確認しましょう。

比較のポイント
見分け方は商品形態によって変わります。姿なら甲羅、肩脚や脚だけなら脚の裏側を確認し、見た目で判断しにくい場合は商品表示を優先しましょう。
| 確認する部分 | タラバガニ | アブラガニ | 確認しやすさ |
|---|---|---|---|
| 甲羅中央部の突起 | 一般的に6つ | 一般的に4つ | 姿なら確認しやすい |
| 脚の裏側 | 色素がある | 色素が少なく白っぽい | 脚だけでも確認可能 |
| 全体の色 | 比較的濃い色 | 生の状態では比較的淡く見えることがある | 補助的 |
| 商品表示 | タラバガニと表示 | アブラガニと表示 | 通販では特に重要 |
甲羅中央部の突起はタラバガニ6つ・アブラガニ4つが目安
姿の状態で確認しやすい違いが、甲羅中央部にある突起です。
- タラバガニ:一般的に6つ
- アブラガニ:一般的に4つ
甲羅の端にあるすべてのトゲを数えるのではなく、甲羅中央部にまとまっている突起を見るのがポイントです。
この違いは公的な市場関係資料などでも見分け方として示されています。ただし、自然の生き物なので、まれに典型的な数と異なる個体が確認されることもあります。
そのため、「6つなら絶対にタラバガニ」「4つなら必ずアブラガニ」と突起だけで100%断定するのではなく、脚の裏側や商品表示も含めて判断材料を組み合わせるのがよいでしょう。
脚の裏側は色素の有無を確認する

甲羅が付いていない肩脚や脚だけの商品では、甲羅中央部の突起を確認できません。その場合に役立つのが脚の裏側です。
一般的には、タラバガニは脚の裏側にも色素があり、アブラガニは色素が少なく白っぽいという違いがあります。
生のタラバガニでは脚裏に紫系の色素が見られ、加熱すると赤みとして確認しやすくなります。一方、アブラガニは脚の裏側の色素が少ないため、白っぽい部分が目立ちます。
ただし、冷凍状態、ボイルの程度、照明、写真の色調などによって見え方は変わります。通販の商品写真だけを見て種類を断定するのは避けましょう。
全体の色や甲羅の形だけで判断しない

アブラガニはタラバガニより全体的に色が淡く、生きている状態では青みを帯びて見えることがあります。「ブルーキングクラブ」と呼ばれることがあるのも、この外観に由来します。
一方で、ボイルするとどちらも赤みが強くなるため、全体の色だけでは区別しにくくなります。
甲羅の形、爪の長さ、殻の艶なども比較材料として紹介されることがありますが、購入者が写真だけで判断するには向きません。これらは補助的な特徴として考えるのがよいでしょう。
むき身やポーションは見た目だけで見分けにくい

商品形態によっては、そもそも外見による判別ができません。
| 商品形態 | 見分けやすさ | 確認したいポイント |
|---|---|---|
| 姿 | 比較的見分けやすい | 甲羅中央部の突起、脚の裏側 |
| 肩脚 | やや見分けやすい | 脚の裏側、商品表示 |
| 脚だけ | 判断材料が少ない | 脚の裏側、商品表示 |
| ハーフポーション | 見た目では難しい | 商品名、名称、原材料名 |
| フルポーション・むき身 | 見た目では非常に難しい | 商品表示を優先 |
むき身になっている商品ほど、購入者が外見だけで種類を見分けるのは困難です。通販では「写真がタラバガニのように見える」という理由だけで選ばず、表示を確認してください。
アブラガニとタラバガニは味や食感もよく似ている

見た目だけでなく、アブラガニとタラバガニは味や食感も比較的よく似ています。そのため、アブラガニだから大きく味が劣ると一律に考える必要はありません。
一方で、比較記事や販売現場では、タラバガニは弾力や食べ応えがあり、アブラガニはややあっさりした味わいとして説明されることがあります。
タラバガニは太い身と食べ応えを求める人向き
タラバガニの魅力は、太い脚に詰まった大きな身です。カニの繊細な風味だけでなく、しっかりとした身を豪快に食べたい人から選ばれやすい種類です。
弾力のある食感やボリューム感を楽しみやすいため、年末年始の食卓や贈答品としても知られています。
ただし、タラバガニの味は商品ごとに同じではありません。鮮度、冷凍状態、解凍方法、ボイル時の塩分などによっても食味は変わります。
アブラガニはややあっさりしていると評されることがある
アブラガニも太い脚に身が入り、タラバガニに似た食べ応えを楽しめます。
味については、タラバガニよりやや淡白、あっさりしていると説明されることがありますが、味覚には個人差があります。また、種類の違いよりも、鮮度や加工状態による差を強く感じる場合もあります。
「タラバガニではないからおいしくない」と決めつけるのではなく、商品そのものの状態も含めて判断することが重要です。
アブラガニはまずいとは限らない
「アブラガニ まずい」と検索されることがありますが、アブラガニそのものをまずいカニと断定する根拠にはなりません。
味への不満が出るとすれば、種類だけでなく次のような条件も考える必要があります。
- 冷凍状態がよくなかった
- 解凍時にドリップが多く出た
- 身入りが期待より少なかった
- ボイル商品の塩味が強かった
- タラバガニだと思って購入していた
- 価格に対する期待が高すぎた
特に「タラバガニだと思っていたのにアブラガニだった」という場合は、味そのものより商品への期待とのずれが評価を下げる原因になることがあります。
カニ全体の種類や味の特徴から選びたい場合は、以下の記事でズワイガニや毛ガニなども含めて比較できます。
値段はアブラガニのほうが安い傾向がある
アブラガニとタラバガニを比較すると、一般的にはアブラガニのほうが価格を抑えて販売される傾向があります。
この価格差が、「アブラガニはタラバガニより品質が悪い」という意味ではありません。知名度、市場での評価、流通状況などが異なるため、別の種類として価格差が生じます。
また、カニの販売価格は種類だけで決まりません。
- 重量
- 脚の太さやサイズ
- 姿・肩脚・ポーションなどの商品形態
- 生・ボイルなどの加工状態
- 原産地
- 冷凍状態
- 販売時期
- 送料の有無
これらの条件が異なるため、「タラバガニは○円、アブラガニは○円」と固定した相場だけで比較するのは適切ではありません。
同じ重量に見えても、総重量なのか正味重量なのか、氷の膜を含むのかなどでも実際に食べられる量は変わります。購入時は種類と価格だけでなく、商品の条件をそろえて比較しましょう。
アブラガニはタラバガニの「偽物」ではない
アブラガニについて調べると、「タラバガニ 偽物」という言葉を目にすることがあります。
しかし、アブラガニそのものが偽物なのではありません。アブラガニは「アブラガニ」という独立した種類の食用水産物です。
正しくアブラガニと表示され、それを理解したうえで購入するのであれば、価格を抑えたい人にとって合理的な選択肢になり得ます。
問題になるのはタラバガニだと誤認して購入すること
注意したいのは、購入者がタラバガニだと思っていたのに、実際には別の種類だったというケースです。
魚介類は種類によって品質や価格が異なり、種類名は商品選択に重要な情報です。通販では目立つキャッチコピーだけでなく、商品ページや食品表示にある種類の名称を確認してください。
特にむき身や加工済み商品では、購入者自身が外見で判断するのは難しくなります。商品名だけを眺めるのではなく、名称や原材料名などの表示欄まで確認するほうが安心です。
安いだけでアブラガニと決めつけない
タラバガニが通常より安く販売されているからといって、「アブラガニに違いない」と判断することもできません。
訳あり品、サイズ、部位、加工状態、販売時期などによって価格は変わります。
反対に、値段が高いから必ずタラバガニというわけでもありません。購入前には価格ではなく、何という種類として販売されている商品なのかを確認しましょう。
タラバガニとアブラガニはどちらを選ぶべき?

どちらが優れているかではなく、何を重視するかによって選択が変わります。
| 重視すること | 向いている種類 | 理由 |
|---|---|---|
| タラバガニそのものを食べたい | タラバガニ | 種類を指定して楽しめる |
| 知名度や贈答用途を重視 | タラバガニ | 名前が広く知られている |
| 価格を抑えたい | アブラガニ | 比較的安価な商品を探しやすい |
| 自宅用で太いカニ脚を楽しみたい | アブラガニも候補 | タラバガニに似た食べ応えを期待できる |
| 種類を間違えたくない | どちらでも可 | 商品表示が明確なものを選ぶことが重要 |
タラバガニが向いている人
- タラバガニという種類を指定して食べたい人
- 価格より知名度や満足感を重視したい人
- 贈答用として選びたい人
- 太い身としっかりした食べ応えを重視したい人
特に贈答用では、贈る相手が「タラバガニ」を期待しているなら、価格だけでアブラガニへ変更しないほうが無難です。
アブラガニが向いている人
- 自宅用として購入する人
- できるだけ価格を抑えたい人
- 種類名より太い脚や量を重視する人
- アブラガニと明記されていれば気にしない人
アブラガニであることを理解して購入するなら、「タラバガニより安いから避ける」という必要はありません。予算と商品の状態を見ながら選べます。
一方、タラバガニとズワイガニのどちらを買うべきか迷っている場合は、アブラガニとの比較とは検索意図が異なります。味、値段、身の太さ、食べやすさは以下の記事で比較しています。
通販で購入するときは見た目より商品表示を確認する

通販では実物を手に取れないため、甲羅の突起や脚の裏側だけに頼らないことが大切です。

購入前に確認
- ✓ 種類名が「タラバガニ」「アブラガニ」のどちらか明記されているか
- ✓ 商品名だけでなく名称や原材料名も確認できるか
- ✓ 総重量と正味重量のどちらの表示か
- ✓ 原産地と加工地を混同していないか
- ✓ 販売者や返品・交換条件を確認できるか
購入前には最低でも次の項目を確認しましょう。
- アブラガニかタラバガニか種類名が明記されているか
- 商品名だけでなく名称や原材料名も確認できるか
- 姿、肩脚、脚、ポーションのどの商品形態か
- 生なのかボイル済みなのか
- 総重量と正味重量のどちらが記載されているか
- 原産地と加工地を混同していないか
- 販売者や問い合わせ先が確認できるか
- 返品・交換条件が確認できるか
商品名が分かりにくい場合は購入を急がない
「キングクラブ」「大型カニ」「極太カニ脚」など、見た目やイメージを伝える表現だけでは、アブラガニかタラバガニか判断できません。
種類を重視するなら、商品説明を最後まで確認し、それでも分からなければ販売店へ問い合わせるか、別の商品も検討するとよいでしょう。
特に「タラバガニを買いたい」という目的が明確な場合は、種類が確認できない商品の安さだけに引かれて購入する必要はありません。
値段だけでなく重量や加工状態まで比較する
アブラガニとタラバガニの違いを確認できても、通販選びで失敗しないとは限りません。
例えば、同じ1kg表示でも、氷を含む総重量なのか、解凍後の正味重量に近い表示なのかによって印象は変わります。また、姿と肩脚、殻付きとむき身では食べられる量も同じではありません。
重量、グレーズ、配送、解凍状態、返品条件など、カニ通販全般のチェックポイントについては以下の記事で詳しく解説しています。
まとめ|アブラガニとタラバガニは見分け方と表示を知って選ぶ
アブラガニとタラバガニは外見がよく似ていますが、別の種類です。
姿で見分ける場合は、甲羅中央部の突起がタラバガニは一般的に6つ、アブラガニは4つという違いが大きな手掛かりになります。脚だけの場合は、タラバガニには脚の裏側にも色素があり、アブラガニは白っぽく見える点も確認材料になります。
ただし、個体差や加工状態があるため、見た目だけで断定する必要はありません。特に通販の肩脚やむき身では、商品名、名称、原材料名などの表示を確認することが重要です。
味については両者に共通する部分も多く、アブラガニだからまずいとは限りません。タラバガニは知名度や種類そのものを重視する人、アブラガニは価格を抑えながら太い脚の食べ応えを楽しみたい人に向いています。
アブラガニをアブラガニと理解して選ぶことと、タラバガニだと思って誤認して購入することは別です。価格だけで優劣を決めず、「何という種類の商品なのか」を確認したうえで、自分の用途と予算に合うほうを選びましょう。


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