【タラバガニの産地】ロシア・アラスカ・北海道の違い

ロシア・アラスカ・北海道周辺のタラバガニ産地を比べる図解 カニ通販

タラバガニを探していると、「ロシア産」「アラスカ産」「北海道産」など、いくつかの産地表記を目にします。どこのタラバガニを選べばよいのか、北海道のお店で売られているものは北海道産なのか、迷う方もいるでしょう。

先に結論をいうと、タラバガニはロシア周辺、アラスカ周辺、北海道周辺などの寒冷な海域に分布していますが、産地だけで味や品質の優劣を決めるのは適切ではありません。通販で選ぶときは、産地に加えて、原産地・加工地・商品状態・サイズなどを分けて確認することが大切です。

先に結論

  • タラバガニにはロシア・アラスカ周辺・北海道周辺などの産地がある
  • 「北海道の店で販売」「北海道から発送」と「北海道産」は同じ意味ではない
  • アラスカ産は、食品表示では「アメリカ産」など原産国名で表示される場合がある
  • 原産地と加工地は別なので、商品説明や食品表示を分けて確認する
  • 産地だけでなく、ボイル・生、冷凍状態、サイズなども見て選ぶ

この記事では、タラバガニの主な産地としてロシア・アラスカ・北海道を取り上げ、それぞれの位置づけと、通販で間違えやすい原産地・加工地の違いを整理します。

タラバガニの主な産地はロシア・アラスカ・北海道周辺

タラバガニの主な産地と確認ポイントをまとめた早見図

タラバガニは北太平洋の寒冷な海域に広く分布しています。日本で商品を選ぶときに目にしやすい産地として、ロシア、アメリカのアラスカ周辺、日本の北海道周辺があります。

産地・地域 主な位置づけ 商品を見るときのポイント
ロシア 日本へ輸入されるカニの主要な供給元の一つ 原産国、加工地、商品状態を確認する
アラスカ周辺 ベーリング海やアリューシャン列島、アラスカ湾沿岸などに分布 「アラスカ産」と商品説明にあっても、食品表示では原産国がアメリカと表示される場合がある
北海道周辺 北海道北部日本海、オホーツク海沿岸、北海道東部太平洋などに分布 「北海道産」と「北海道加工」「北海道発送」を区別する

北海道庁は、タラバガニについて北海道北部日本海、オホーツク海沿岸、北海道東部太平洋に分布すると案内しています。アメリカ海洋大気庁(NOAA)も、レッドキングクラブがベーリング海・アリューシャン列島・アラスカ湾沿岸などに分布するとしています。

なお、タラバガニは一般に「カニ」として流通していますが、生物分類ではズワイガニなどとは異なり、ヤドカリに近い仲間です。分類や脚の本数について詳しく知りたい方は、【タラバガニはカニではない?】ヤドカリの仲間といわれる理由で確認できます。

ロシア産タラバガニは日本でも流通している

ロシア周辺はタラバガニを含むカニ類の大きな漁場の一つです。日本でもロシアを船積地域とするカニが輸入されており、水産庁ではロシア周辺海域で漁獲されたカニの密漁・密輸防止を目的とした輸入確認手続きを案内しています。

ロシア産だからという理由だけで、味や品質、安全性を一律に評価することはできません。通販の商品を確認するときは、産地に加えて、どこで加工された商品なのか、ボイル済みなのか生なのか、どのような状態で冷凍されているのかまで見ることが重要です。

ロシア産を見るときのポイント

  • 原産地表示を確認する
  • 生・ボイルなどの加工状態を確認する
  • 販売者の商品説明も合わせて確認する

「ロシア産=避ける」「ロシア産=必ず安い」と単純に判断しないことが大切です。価格や流通状況は時期によって変わります。

ロシア産カニの安全性や輸入の仕組み、国産との違いについては、【ロシア産カニは安全?】国産との違い・味・産地表示を解説で詳しく整理しています。

アラスカ産タラバガニはアメリカ産として表示されることがある

アラスカ周辺もタラバガニの代表的な生息域です。NOAAによると、レッドキングクラブはベーリング海とアリューシャン列島、アラスカ湾沿岸などに分布しています。

アラスカのカニ漁では資源管理が行われており、漁獲できる大きさや性別、時期などに制限が設けられています。そのため、漁獲や流通の状況は年や海域によって変わる可能性があります。

通販では「アラスカ産タラバガニ」という表現を目にすることがありますが、ここで注意したいのが「アラスカ」は地域名で、「アメリカ」は国名という点です。

消費者庁の食品表示制度では、輸入された生鮮水産物は原則として原産国名を表示します。そのため、アラスカ周辺で漁獲されたタラバガニでも、食品表示では「アメリカ産」などと記載される場合があります。商品名や販売ページの「アラスカ産」と、食品表示欄の「アメリカ産」が必ずしも矛盾しているわけではありません。

北海道産タラバガニは北海道周辺でも漁獲される

タラバガニは海外だけでなく、北海道周辺にも分布しています。北海道庁によると、北海道北部日本海、オホーツク海沿岸、北海道東部太平洋などが分布域として示されています。

オホーツク海沿岸

北海道のオホーツク海沿岸は、タラバガニの分布域の一つです。北海道庁が紹介している網走漁業協同組合の情報でも、網走ではアブラガニなどとともにタラバガニが漁獲されることが示されています。

北海道東部太平洋など

北海道東部太平洋もタラバガニの分布域に含まれます。ただし、「北海道のカニ通販店で買えるタラバガニ」がすべて北海道周辺で漁獲されたものとは限りません。

北海道は海産物の加工・流通拠点でもあるため、海外で漁獲されたタラバガニを北海道の事業者が取り扱っているケースもあります。購入時には販売店の所在地ではなく、商品ごとの表示を確認しましょう。

ロシア・アラスカ・北海道で味に違いはある?

「タラバガニはどこの産地がおいしいのか」は気になるところですが、産地名だけで味や品質を順位付けするのはおすすめできません。

同じタラバガニでも商品ごとに条件が異なるためです。通販では、少なくとも次の項目を合わせて確認すると選びやすくなります。

  • 原産地はどこか
  • 生かボイル済みか
  • 冷凍品か、どのような状態の商品か
  • 脚・肩脚・姿など、どの部分の商品か
  • サイズや重量が希望に合っているか
  • 加工地や販売者が明確に表示されているか

たとえば、北海道産であることを重視する人にとっては北海道産という表示が判断材料になります。一方、家庭でたっぷり食べたい場合には、産地よりサイズや内容量、価格とのバランスを重視する選び方もあります。

ズワイガニとタラバガニそのものの味・食感・値段・食べやすさを比べたい場合は、【ズワイガニとタラバガニの違い】味・値段・食べやすさを比較で確認してください。

タラバガニの旬は産地だけで一律に決めにくい

タラバガニの旬については、「冬のカニ」というイメージだけで判断しないほうがよいでしょう。漁獲される海域や漁業管理、流通形態によって時期が異なるためです。

北海道庁のタラバガニ情報では、北海道周辺ではほぼ周年漁獲できる一方、12~2月は漁獲量が少ないとされています。また、アラスカでは資源管理に基づいて漁獲条件やシーズンが設定されています。

さらに、通販では漁獲後に冷凍された商品が年間を通して販売されることがあります。そのため、「今販売されている=今その産地で旬を迎えて漁獲されたもの」とは限りません。

旬を重視して選ぶ場合は、「産地名」だけでなく、商品ページに漁獲時期や入荷時期の説明があるかを確認するとよいでしょう。

「北海道産」と「北海道加工」は意味が違う

北海道産・北海道加工・北海道発送の違いを比較した図解

タラバガニ通販で特に間違えやすいのが、原産地・加工地・販売地を同じものと考えてしまうことです。

表示・説明 示していること 注意点
北海道産 原産地に関する表示 単なる北海道加工・北海道発送とは区別する
ロシア産 輸入水産物の原産国に関する表示 日本国内で加工されている場合もある
アメリカ産 輸入水産物の原産国に関する表示 アラスカ周辺で漁獲された商品が含まれる場合がある
北海道加工 北海道で加工されたことを示す表現 原料のタラバガニが北海道産とは限らない
北海道から発送 発送場所に関する情報 原産地とは別の情報

生鮮水産物は原産地を確認する

消費者庁の食品表示制度では、生鮮水産物について、国産品は原則として漁獲した水域名など、輸入品は原産国名を表示します。水域名の表示が難しい国産水産物では、水揚げ港やその港がある都道府県名が表示される場合もあります。

そのため、「北海道」「ロシア」「アメリカ」などの表記が何を意味しているのかは、商品名だけでなく食品表示欄まで確認することが大切です。

加工食品は原料原産地や原産国名も見る

ボイルや味付けなどによって加工食品に該当する商品では、生鮮水産物とは表示の考え方が異なります。国内で製造された加工食品では原料原産地表示の対象となる場合があり、輸入された加工食品には原産国名が表示されます。

また、冷凍されているという理由だけで必ず加工食品になるわけではありません。単に凍結しただけの水産物などは生鮮食品として扱われる場合があります。

つまり、通販でタラバガニを見るときは「北海道加工」という大きな文字だけで判断せず、食品表示や商品詳細にある原産地・原料原産地・原産国・加工者などの情報をセットで確認すると、商品の位置づけを判断しやすくなります。

購入前に確認

たとえば、ロシア周辺で漁獲されたタラバガニを日本へ輸入し、北海道の事業者が加工・販売する場合、販売会社や加工場所が北海道であっても、それだけを理由に「北海道で漁獲されたタラバガニ」と判断することはできません。商品名だけでなく、原産地・加工地・販売者の表示を分けて確認しましょう。

通販でタラバガニの産地を確認する5つのポイント

通販で原産地や加工地などを確認する5つのポイントを示した図解

産地にこだわってタラバガニを購入するなら、商品ページでは次の順番で確認すると分かりやすくなります。

  1. 原産地・原産国を見る
    北海道、ロシア、アメリカなど、原料となるタラバガニの産地に関する表示を確認します。
  2. 加工地と混同しない
    「北海道加工」「国内加工」は、タラバガニそのものの原産地とは別の情報です。
  3. 生・ボイルなど商品状態を見る
    焼きガニなどに使いたい場合と、そのまま解凍して食べたい場合では適した商品が異なります。
  4. サイズと重量を見る
    産地が同じでも商品サイズはさまざまです。人数や用途に合わせて確認しましょう。
  5. 販売者の説明が明確かを見る
    産地、内容量、商品状態などの重要情報が分かりやすく記載されている商品を比較すると判断しやすくなります。

「どの産地を買うか」まで決まったら、最後は産地だけでなく内容量や商品状態、配送条件などを含めて比較しましょう。購入先を検討する場合は、カニ通販おすすめ比較も参考にしてください。

タラバガニは産地だけでなく原産地と加工地を分けて選ぼう

タラバガニの主な産地としては、ロシア周辺、アラスカ周辺、北海道周辺などがあります。北海道でもタラバガニは漁獲されますが、日本で販売されるタラバガニがすべて北海道産というわけではありません。

また、アラスカ周辺で漁獲されたものが食品表示では「アメリカ産」と表示されたり、海外産のタラバガニが北海道で加工・販売されたりすることもあります。

そのため、「北海道だからおいしい」「海外産だから品質が低い」と産地だけで決めるのではなく、原産地、加工地、商品状態、サイズ、販売者の表示を合わせて確認することが、通販で選ぶ際の基本です。

カニの種類そのものから比較したい場合や、タラバガニについてもう少し詳しく知りたい場合は、次の記事も参考にしてください。

参考にした公的情報

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